最近、北欧ビンテージがかなり一般的にも浸透してきましたよね。
その中でもソファで断トツの人気を誇るのがハンス・J・ウェグナーがデザインしたGETAMA(ゲタマ)のソファ、GE290ではないでしょうか。
他にもゲタマのソファはいくつかありますし、デイベッドなんかも有名です。
そこで今日はGETAMA(ゲタマ)について綴っていきたいと思います。
GETAMA(ゲタマ)とは
GETAMA(ゲタマ)はデンマークのGedstedという町で1899年に創業してます。
実は元々ソファを作っていたわけではなく、ベッドのマットレスを作っていました。当時はマットレスの中身には海藻(Tang)を使用しており、なんとこれが名前の由来となっています。
町の名前のGedsted、海藻の意味のTang、マットレス・Mattressの頭文字をとってGETAMA(ゲタマ)という社名になりました。
代表作
ハンス・J・ウェグナーはGETAMAで数々の名作を残していますが、その中でも人気があるものをご紹介したいと思います。
GE290
代表作といえば、やはり一番に挙がるのは、GE290ですね。
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幅広のアームが特徴的。
GE290のGEはGETAMA(ゲタマ)の頭文字です。
家具の場合はよくありますよね。
JHはJohanes Hansen(ヨハネス・ハンセン)、NVはNiels Vodder(ニールス・ヴォッダー)、FHはFritz Hansen(フリッツ・ハンセン)、CHはCarl Hansen(カール・ハンセン)などなど。
GE290はあまりにも日本で人気がありすぎて、日本のメーカーもそれにあやかろうと思ってか、こぞって似たようなソファを作ってます。それだけ完成されたソファということでしょうね。
GE290は現行でも販売されているんですが、なかなかのお値段です。3シーターだと70万以上します…
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ビンテージ(中古)も数年前と比較してもかなり価格が上がってきていますが、現行と比較すると価格は安いです。
ビンテージのGE290は新品にはない木部の経年変化による独特の味わいを楽しめるのも魅力の1つですよね。現行にはないチーク材もあります。
ただ、オークよりもチークが高いです。あまりに人気で値段は上がる一方のなので、買うなら早い方がいいです。
まだまだ価格は上がっていくことでしょう。
GE258(デイベッド)
次に挙げるとしたらGE258(デイベッド)かな。
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個人的にデイベッド(ソファベッド)って好きなんですよね。
Herman Miller(ハーマンミラー)のGeorge Nelson(ジョージ・ネルソン)のデイベッドも好きです。
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ちなみにジョージ・ネルソンのデイベッド、あのNIGOさんが自宅でオリジナルをリビングで使用されてます。
他にはCharlotte Perriand(シャルロット・ぺリアン)のスツールやJean Prouvé(ジャン・プルーヴェ)などなど。
→シャルロット・ペリアン好き必見!生い立ちや名作家具について
照明はイサム・ノグチのAKARIでしたし、悶絶しましたよ。
イサムノグチならこちらは必見!
→「イサムノグチ庭園美術館」は死ぬまでに行くべき美術館の1つ!!
脱線しましたね。すみません。
GE240
GE290ほどではないですが、こちらもよく見ます。
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GE290と比較しても、こちらの方が全体的に丸みを帯びており、可愛らしい印象。
GE236
これまで紹介したものと違いアームまで張り込んでいるので、ややどっしりとした印象。
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ただ、足元がすっきりとしているので、アームを張り込みんでいる割にはすっきりとしてますね。
GE260
GE240 とも似てますが、こちらの方がエッジがきいててシャープです。
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ソファというよりはイスの延長といった感じでしょうか。
ぼてっとしたソファよりもこのようなスッキリとしたソファが日本の住宅には合いそうな気もします。まぁ、好みですけどね。。
その他
あまり知られてないかもしれませんが、Nanna Ditzel(ナナ・ディツェル)のソファなども製造してます。
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ただ、メインはやっぱりウェグナーの作品が多いです。
ゲタマ社とウェグナーの出会いは1950年代ということなんですけど、出会ってなかったらどうなってたんでしょうね、ゲタマ社は。
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おわりに
北欧ビンテージのソファと言えば、GETAMA(ゲタマ)が第一に挙がるぐらい、ポピュラーになりましたね。
ビンテージでこれだけ残っているということは、当時からの人気の高さと、いかにしっかりと作られていたかがわかりますね。悲しいことにリプロダクトも多いですが、真似されるということは一流の証ということでしょう。
デンマーク、ゲタマ、ウェグナー恐るべし。。