【5分でわかる】ヤコブソンランプとは。アルネ・ヤコブセンの照明ではありません。

北欧好きの方なら、どこかで見たことがあるのではないでしょうか。

今回はJakobsson Lamp(ヤコブソンランプ)特集です。

ヤコブセンではありません、ヤコブソン

Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)ではなく、Hans Agne Jakobsson(ハンス・アウネ・ヤコブソン)です。

アルネ・ヤコブセンはデンマークですが、ハンス・アウネ・ヤコブソンはスウェーデン

 

北欧の照明と言えば、ルイス・ポールセンのPH5を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

PH5外観(点灯)

我が家ではPH5クラシックホワイトを使用しています。

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PH5外観(点灯)

 

他にもレ・クリントなど名作が多々ありますが、その名作の中に間違いなくヤコブソンランプも含まれますね。

実はそのヤコブソンランプが日本と深い関係があるのを知っていますか?

気になりますね。

これを読んで、ヤコブソンランプ通になりましょう!

 

アルネ・ヤコブセンについてはこちらで詳しく紹介してます。

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他にもウェグナーやモーエンセン・アアルトなどもまとめていますので、ぜひこちらも併せてチェックしてみてください。

「5分でわかるシリーズ」

 

Jakobsson Lamp(ヤコブソンランプ)

ヤコブソンランプ、実は日本のヤマギワで生産されています。

ヤコブソンランプは1957年にハンス・アウネ・ヤコブソン自身が設立したEllysett(エリセット)社で製造したのが起源で、当時は「Ellysett」シリーズと呼ばれていました。

 

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日本では、スウェーデンでの製造が行われていた1968年から中断される1983年まで輸入販売していました。

1996年、ヤマギワ側からハンス・アウネ・ヤコブソン氏に復刻の打診を行います。

1997年秋に新しいデザインも含め「JAKOBSSON LAMP(ヤコブソンランプ)」として復活しました。

 

 

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なので、ヤマギワから出るようになってからはまだ20年ちょっとなんですよね。

もっと前からあったものかと思っていました…

それにしても北欧を代表する照明が日本で作られているのは嬉しいですね。

 

Hans Agne Jakobsson(ハンス・アウネ・ヤコブソン)とは

1919年、スウェーデンのゴットランド島生まれ。

1919年といえばバウハウスが開校した年です。

約100年も前にバウハウスが存在していたことに驚きですよね。

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バウハウス

 

ゴットランド島は「魔女の宅急便」の舞台となったことでも有名な島です。

そのゴットランド島で生まれた彼は18歳から家具作りの修行をはじめました。

20歳からイエテボリの美術学校に通い、スウェーデン家具の大御所・カール・マルムステンのもとで学んでいます。

 

 

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フィンランドのGMやストックマン、スウェーデンの造船所などでデザイナーとして働いた後、1951年に自身の名前を冠した Hans Agne Jakobsson(ハンス・アウネ・ヤコブソン)社を設立し、照明の開発と製造を始めました。

 

 

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1958年に初めてパイン材の照明器具をデザインし、製造する会社としてEllysett(エリセット)社を設立してます。

1968年にヤマギワが主催した第1回国際照明コンペティションの審査員として来日しているので、その時に口説き落としたんでしょうね。

 

 

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ちなみにカール・マルムステンと言えば、「スウェーデン家具の父」と称される人ですよね。

 

 

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カペラゴーデンという学ぶ場を開設したことでも有名です。

そこでは木工科や陶芸科、テキスタイル科、園芸科があり、一度社会に出た人が再び学んでいます。

 

 

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また、マルムステン校も設立しており、ここは家具に特化した学校で、家具製作科、家具デザイン科、家具修復科、家具生地張り科のコースがあります。

非常に高い技術と知識があることから、スウェーデン王室やストックホルム市庁舎、美術館などからの依頼(特に修復)もあるほどです。

カペラゴーデンとマルムステン校に留学した記録を本にまとめた須藤生さんの「スウェーデンで家具職人になる」は面白いですよ。

現在は、IKURU DESIGN を立ち上げられてます。

 

「スウェーデン家具の父」はカール・マルムステンということがわかったかと思いますが、「デンマーク家具の父」は誰でしょう。

そうです、コーア・クリントです。覚えておきましょう。

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コーア・クリントときたら、レ・クリントとの関係性も知っておくと楽しいですよ。

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レ・クリント(LE KLINT)

 

ヤコブソンランプの良いところ

なんと言っても経年変化を楽しむことができることでしょう。

そんなの別に珍しくないじゃんと思った方、照明ですよ、照明。

 

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真鍮や銅を使用していれば変化していきますし、もちろん木を使えば変化しますが…

ただ家具であれば、木材を使用したものは多いですが、照明だとぐっと少なくなりますよね、特に名作と呼ばれるものでは。

 

 

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ヤコブソンランプは日本で製造されていますが、使用されているパイン材は北欧から輸入しているというこだわりです。

時と共に緩やかに変化していく様は他の照明とは一味違います。

さらに使い込んでヴィンテージ・中古になった時の雰囲気の良さは何とも言えない美しさがあります。

 

 

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北欧産のパイン材は、北欧の過酷な環境で育っているため、成長が遅く年輪が細かく非常に品があります。

このパイン材から透過する光はあたたかみがあり、見る人を穏やかな気持ちにさせてくれます。

 

 

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北欧の照明全般に言えることでもありますが、ヤコブソンランプも決して暗いわけではありませんが、明々と照らすわけではありません。

モノによっては結構明るいモノもあります。

 

北欧やナチュラルテイストのインテリアとの相性はもちろんいいですが、和室との組み合わせてもいいですね。自宅だけでなくショップや店舗にもいいですね。

この照明の下で過ごせば、自然と心が穏やかになりそうな気がします。

 

ちなみに歌手で女優のビョークは以前自邸でヤコブソンランプを使用していました。

Personal touch: The home, which Björk purchased in 2002, features an array of the her decorative touches

引用:https://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-3030375/Bj-rk-s-puts-isolated-Icelandic-abode-sale-asking-price-JUST-140-000.html

 

 

おすすめのヤコブソンランプ

まずはオーソドックスなペンダントランプから。

ペンダントランプ

これぞヤコブソンランプ!

サイズ違いで2種類。こちらは直径44cm、100W相当のLEDが1つ。

 

続いてもう一回り大きいタイプ。

直径54cmで100W相当のLEDが3つ。

これなら1つだけでも十分明るさを確保できます。

 

多灯吊りならこちらがおすすめです。

 

 

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ダイニングはもちろん、カウンターなどにもおすすめです。

 

おすすめのペンダントランプはこちらでも紹介してます。

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フロアランプ

日本でも徐々にフロアスタンドを置くという考えが広まりつつありますね。

 

 

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フロアランプがあると空間に奥行きが生まれ、空間がグッと良くなります。

 

おすすめのフロアランプはこちらで紹介してますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。

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テーブルランプ

間接照明として初めて購入する時に一番手を出しやすいのがテーブルランプ。

これは直径が15cmで高さが24cmというミニサイズ。

 

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サイドボードやナイトテーブルの上に置いてもいいですし、玄関先に置いてもいいですね。

とにかく可愛いです!3万円台という値段も嬉しいところ。

 

こちらは先ほどより一回り大きいタイプ。

 

 

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もう少しボリュームが欲しいなという方にはこちらもおすすめ。

 

おすすめのテーブルランプ・デスクランプはこちらで紹介してますので、ぜひあわせてチェックしてみて下さい。

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シーリング

シーリングでおしゃれなモノって少ないですが、さすがヤコブソンランプ!

いかがですか。他にはない素敵なデザインですよね。

 

シェードが複数あるものも。

 


北欧のデザインでは珍しい一般的なタイプのシーリングもあります。

 

北欧のシーリングライトはこちらで紹介してます。名作照明でシーリングライトは種類が非常に少なく貴重です。

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シャンデリア

シャンデリアは存在感がありますね。

 

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これ1つでリビングがだいぶ華やかになりますね。

 

 

おわりに

いかがでしたか。

ヤコブソンランプは木の家具とも相性がいいですし、和にも洋にも合うので、日本にピッタリですね。

普段の掃除もはたきでパタパタしておけば特に問題はありません。

経年変化を楽しめる照明「ヤコブソンランプ」、ぜひみなさんも使ってみてはいかがですか?

ヤコブソンランプはまだまだ他にもたくさんあります。ぜひこちらからチェックしてみて下さい。

「ヤコブソンランプ」商品一覧

 

5万円以内で購入できる照明や北欧の名作照明などはこちらで紹介してますので、ぜひあわせてチェックしてみて下さい。

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ヤコブソンランプが好きということは北欧好きで間違いないでしょう。

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