北欧好きの方なら、どこかで見たことがあるのではないでしょうか。
今回はJakobsson Lamp(ヤコブソンランプ)特集です。
ヤコブセンではありません、ヤコブソン。
Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)ではなく、Hans Agne Jakobsson(ハンス・アウネ・ヤコブソン)です。
アルネ・ヤコブセンはデンマークですが、ハンス・アウネ・ヤコブソンはスウェーデン。
北欧の照明と言えば、ルイス・ポールセンのPH5を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
我が家ではPH5クラシックホワイトを使用しています。
北欧のペンダントライトで圧倒的人気を誇るLouis Poulsen(ルイス・ポールセン)の「PH5 クラシックホワイト」が「住まいの照明ラ・ヴィータ」から我が家に届きました。口コミや評判も良く期待していましたが、期待通り、いや期待以[…]
他にもレ・クリントなど名作が多々ありますが、その名作の中に間違いなくヤコブソンランプも含まれますね。
実はそのヤコブソンランプが日本と深い関係があるのを知っていますか?
気になりますね。
これを読んで、ヤコブソンランプ通になりましょう!
アルネ・ヤコブセンについてはこちらで詳しく紹介してます。
2024年12月31日まで、セブンチェアの中でも最上級の張り込み仕様「フルパディング」のキャンペンーン開催中。通常価格184,800円(税込)が期間限定で20%OFFの147,840円(税込)で販売中。→[…]
名作照明が好きな方はぜひこちらも。
世界中で愛される人気のデザイナーズ・名作家具や照明をまとめました。それぞれ国やカテゴリー、デザイナー別に紹介してますが、合計すると300点以上になります。まだすべて完成しているわけではありませんが、これからさらに充実させてい[…]
他にもウェグナーやモーエンセン・アアルトなどもまとめていますので、ぜひこちらも併せてチェックしてみてください。
Jakobsson Lamp(ヤコブソンランプ)
ヤコブソンランプ、実は日本のヤマギワで生産されています。
ヤコブソンランプは1957年にハンス・アウネ・ヤコブソン自身が設立したEllysett(エリセット)社で製造したのが起源で、当時は「Ellysett」シリーズと呼ばれていました。
この投稿をInstagramで見る
日本では、スウェーデンでの製造が行われていた1968年から中断される1983年まで輸入販売していました。
1996年、ヤマギワ側からハンス・アウネ・ヤコブソン氏に復刻の打診を行います。
1997年秋に新しいデザインも含め「JAKOBSSON LAMP(ヤコブソンランプ)」として復活しました。
この投稿をInstagramで見る
なので、ヤマギワから出るようになってからはまだ20年ちょっとなんですよね。
もっと前からあったものかと思っていました…
それにしても北欧を代表する照明が日本で作られているのは嬉しいですね。
Hans Agne Jakobsson(ハンス・アウネ・ヤコブソン)とは
1919年、スウェーデンのゴットランド島生まれ。
1919年といえばバウハウスが開校した年です。
約100年も前にバウハウスが存在していたことに驚きですよね。
今回はドイツに行った時の話です。2011年頃の話なのでだいぶ前の話ですが...ドイツと言えば、目的はただ1つ。サッカーでもなく、ビールでもなく、ソーセージでもなく、そう、Bauhaus(バウハウス)です。しかも、今回[…]
ゴットランド島は「魔女の宅急便」の舞台となったことでも有名な島です。
そのゴットランド島で生まれた彼は18歳から家具作りの修行をはじめました。
20歳からイエテボリの美術学校に通い、スウェーデン家具の大御所・カール・マルムステンのもとで学んでいます。
この投稿をInstagramで見る
フィンランドのGMやストックマン、スウェーデンの造船所などでデザイナーとして働いた後、1951年に自身の名前を冠した Hans Agne Jakobsson(ハンス・アウネ・ヤコブソン)社を設立し、照明の開発と製造を始めました。
この投稿をInstagramで見る
1958年に初めてパイン材の照明器具をデザインし、製造する会社としてEllysett(エリセット)社を設立してます。
1968年にヤマギワが主催した第1回国際照明コンペティションの審査員として来日しているので、その時に口説き落としたんでしょうね。
この投稿をInstagramで見る
ちなみにカール・マルムステンと言えば、「スウェーデン家具の父」と称される人ですよね。
この投稿をInstagramで見る
カペラゴーデンという学ぶ場を開設したことでも有名です。
そこでは木工科や陶芸科、テキスタイル科、園芸科があり、一度社会に出た人が再び学んでいます。
この投稿をInstagramで見る
また、マルムステン校も設立しており、ここは家具に特化した学校で、家具製作科、家具デザイン科、家具修復科、家具生地張り科のコースがあります。
非常に高い技術と知識があることから、スウェーデン王室やストックホルム市庁舎、美術館などからの依頼(特に修復)もあるほどです。
カペラゴーデンとマルムステン校に留学した記録を本にまとめた須藤生さんの「スウェーデンで家具職人になる」は面白いですよ。
現在は、IKURU DESIGN を立ち上げられてます。
「スウェーデン家具の父」はカール・マルムステンということがわかったかと思いますが、「デンマーク家具の父」は誰でしょう。
そうです、コーア・クリントです。覚えておきましょう。
みなさん、Kaare Klint(コーア・クリント)を知ってますか?最近ではハンス・J・ウェグナーやアルネ・ヤコブセンばかりが脚光を浴びてますが、彼を語らずしてデンマーク家具は語れませんからね。要チェックですよ。デンマーク家[…]
コーア・クリントときたら、レ・クリントとの関係性も知っておくと楽しいですよ。
今回はレ・クリントについて。北欧の照明と言えば、真っ先にLouis Poulsen(ルイス・ポールセン)の名前が挙がると思いますが、その次に有名なのがLE KLINT(レ・クリント)ではないでしょうか。「クリント」と言えば、[…]
ヤコブソンランプの良いところ
なんと言っても経年変化を楽しむことができることでしょう。
そんなの別に珍しくないじゃんと思った方、照明ですよ、照明。
この投稿をInstagramで見る
真鍮や銅を使用していれば変化していきますし、もちろん木を使えば変化しますが…
ただ家具であれば、木材を使用したものは多いですが、照明だとぐっと少なくなりますよね、特に名作と呼ばれるものでは。
この投稿をInstagramで見る
ヤコブソンランプは日本で製造されていますが、使用されているパイン材は北欧から輸入しているというこだわりです。
時と共に緩やかに変化していく様は他の照明とは一味違います。
さらに使い込んでヴィンテージ・中古になった時の雰囲気の良さは何とも言えない美しさがあります。
この投稿をInstagramで見る
北欧産のパイン材は、北欧の過酷な環境で育っているため、成長が遅く年輪が細かく非常に品があります。
このパイン材から透過する光はあたたかみがあり、見る人を穏やかな気持ちにさせてくれます。
この投稿をInstagramで見る
北欧の照明全般に言えることでもありますが、ヤコブソンランプも決して暗いわけではありませんが、明々と照らすわけではありません。
モノによっては結構明るいモノもあります。
北欧やナチュラルテイストのインテリアとの相性はもちろんいいですが、和室との組み合わせてもいいですね。自宅だけでなくショップや店舗にもいいですね。
この照明の下で過ごせば、自然と心が穏やかになりそうな気がします。
ちなみに歌手で女優のビョークは以前自邸でヤコブソンランプを使用していました。
おすすめのヤコブソンランプ
まずはオーソドックスなペンダントランプから。
ペンダントランプ
これぞヤコブソンランプ!
サイズ違いで2種類。こちらは直径44cm、100W相当のLEDが1つ。
続いてもう一回り大きいタイプ。
直径54cmで100W相当のLEDが3つ。
この投稿をInstagramで見る
これなら1つだけでも十分明るさを確保できます。
多灯吊りならこちらがおすすめです。
この投稿をInstagramで見る
ダイニングはもちろん、カウンターなどにもおすすめです。
おすすめのペンダントランプはこちらでも紹介してます。
今回は数ある名作照明の中でも、日本で人気が高い「北欧」のおすすめの名作照明を紹介します。どれも甲乙つけがたい素敵な照明ばかり。照明探しの参考にしていただければと思います。 おすすめの名作照明はこちらでも紹介[…]
今回はペンダントライト特集。照明の中でも特に重要なのが、このペンダントライト。ペンダント1つで空間の印象が大きく変わるので、ここは惜しまずにお気に入りの照明を必ず見つけましょう。北欧からバウハウス、イタリア、アメリカ[…]
フロアランプ
日本でも徐々にフロアスタンドを置くという考えが広まりつつありますね。
この投稿をInstagramで見る
フロアランプがあると空間に奥行きが生まれ、空間がグッと良くなります。
おすすめのフロアランプはこちらで紹介してますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
今回はフロアライト・スタンドライト特集。フロアライトは照明の中でもサイズが大きく、明るさはもちろんインテリアとしても非常に重要なアイテム。オブジェとして美しいかどうかも大きな決め手になります。今回紹介する照明は点灯し[…]
テーブルランプ
間接照明として初めて購入する時に一番手を出しやすいのがテーブルランプ。
これは直径が15cmで高さが24cmというミニサイズ。
この投稿をInstagramで見る
サイドボードやナイトテーブルの上に置いてもいいですし、玄関先に置いてもいいですね。
とにかく可愛いです!3万円台という値段も嬉しいところ。
こちらは先ほどより一回り大きいタイプ。
この投稿をInstagramで見る
もう少しボリュームが欲しいなという方にはこちらもおすすめ。
おすすめのテーブルランプ・デスクランプはこちらで紹介してますので、ぜひあわせてチェックしてみて下さい。
テーブルランプは使っていますか?テーブルランプは間接照明として購入する方も多く、点灯している時はもちろん、点灯していない時もオブジェとして空間を彩る重要なアイテム。ただ、いざ探そうと思ってもたくさんありすぎて、どれがいいかわ[…]
今回はデスクランプ特集。デスク周りや書斎のランプは機能性だけで選んでいませんか。機能性はもちろん大事ですが、さらにデザイン性がいいものであれば、気分が高まり意欲も湧いてくるでしょう。おしゃれなデスクランプを集めました[…]
5万円以内で購入できる照明はこちら。
お気に入りの照明は使っていますか?今回は名作といわれる照明名の中でも5万円以内の照明に絞って紹介します。5万円と言っても決して安いわけではありませんが、デザイーナズ・名作と言われる照明としてはまだ手を出しやすい価格帯ではない[…]
シーリング
シーリングでおしゃれなモノって少ないですが、さすがヤコブソンランプ!
いかがですか。他にはない素敵なデザインですよね。
シェードが複数あるものも。
北欧のデザインでは珍しい一般的なタイプのシーリングもあります。
北欧のシーリングライトはこちらで紹介してます。名作照明でシーリングライトは種類が非常に少なく貴重です。
今回は北欧のおしゃれなシーリングライトを紹介します。名作照明と言われるシーリングライトはそもそも少なく、あったとして電気工事が必要な場合が多々あります。今回紹介するのは特に工事の必要がなく、今の住宅ではほとんど付いている「引[…]
シャンデリア
シャンデリアは存在感がありますね。
この投稿をInstagramで見る
これ1つでリビングがだいぶ華やかになりますね。
おわりに
いかがでしたか。
ヤコブソンランプは木の家具とも相性がいいですし、和にも洋にも合うので、日本にピッタリですね。
普段の掃除もはたきでパタパタしておけば特に問題はありません。
経年変化を楽しめる照明「ヤコブソンランプ」、ぜひみなさんも使ってみてはいかがですか?
ヤコブソンランプはまだまだ他にもたくさんあります。ぜひこちらからチェックしてみて下さい。
5万円以内で購入できる照明や北欧の名作照明などはこちらで紹介してますので、ぜひあわせてチェックしてみて下さい。
世界中で愛される人気のデザイナーズ・名作家具や照明をまとめました。それぞれ国やカテゴリー、デザイナー別に紹介してますが、合計すると300点以上になります。まだすべて完成しているわけではありませんが、これからさらに充実させてい[…]
名作照明は世界中に存在しますが、多すぎてどれがいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。そんな方のために、おしゃれで人気の名作照明をペンダント・テーブル・フロアランプなどタイプ別に各2~3点ピックアップしました。こ[…]
ヤコブソンランプが好きということは北欧好きで間違いないでしょう。
イッタラやアルテックに別注をしている人気のネットショップ「scope(スコープ)」は必見ですよ。
[afTag id=47251]いつ見ても面白いサイト。北欧雑貨好きなら知らない人はいないのではないでしょうか。そう、みんな大好き「スコープ(scope)」です。 私もいろいろと購入してますが、[…]
開催中のセール・アウトレット情報はこちらで紹介してます。
現在、インテリアショップ・家具屋の実店舗やオンラインショップで開催されているセール・アウトレット情報をまとめてます。随時更新してますので、ぜひ定期的にチェックしていただければと思います。 X(@kagu_i[…]
ヤマギワの照明なら建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞した伊東豊雄氏のMAYUHANA(マユハナ)もおすすめですよ。
ヤマギワから発表されている伊東豊雄さんの「MAYUHANA(マユハナ)」をご存知でしょうか。ヤマギワといえば、フランク・ロイド・ライトのタリアセンやヤコブソンランプなどを製造・販売している有名な照明メーカー。[sitecar[…]