今回はレ・クリントについて。
北欧の照明と言えば、真っ先にLouis Poulsen(ルイス・ポールセン)の名前が挙がると思いますが、その次に有名なのがLE KLINT(レ・クリント)ではないでしょうか。
「クリント」と言えば、そうです、あの人が関係してるんですよ。
レ・クリントを知れば、北欧の照明がもっと楽しくなるはず!人気の照明をデザイナー別に紹介していきたいと思います。
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- 1 LE KLINT(レクリント)とは
- 2 デザイナー
- 2.1 Poul Christiansen(ポール・クリスチャンセン)
- 2.2 Kaare Klint(コーア・クリント)
- 2.3 Tage Klint(ターエ・クリント)
- 2.4 Esben Klint(エスベン・クリント)
- 2.5 Peter Hvidt & Orla Molgaard Nielsen(ピーター・ヴィッツ&オーラ・モルガー・ニールセン)
- 2.6 Harrit – Sorensen + Samson(ハリット-ソーレンセン+サムソン)
- 2.7 Takagi & Homstvedt(タカギ & ホムスベット)
- 2.8 Philip Bro Ludvigsen(フィリップ・ブロ・ルドゥヴィセン)
- 3 お手入れ・掃除
- 4 おわりに
LE KLINT(レクリント)とは
1901年にデンマーク家具の基礎を築いた「Kaare Klint(コーア・クリント)」の父、「Peder Vilhelm Jensen-Klint(P・V・イェンセン・クリント)」が日本の折り紙にヒントを得てデザインしました。
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日本の折り紙にルーツがあるというのは日本人としては嬉しい限りです。
P・V・イェンセン・クリントは当時のオイルランプの光を和らげるために紙を規則的に織り上げて、自宅用に照明を作っていたのが始まりです。
それを本格的に販売し始めたのが、息子のTage Klint(ターエ・クリント)。
1943年にデンマーク第三の都市・オーデンセで「LE KLINT(レ・クリント)」を創立。
オーデンセと言えば、アンデルセンで有名な都市ですね。
ターエ・クリントはデンマーク家具の父と呼ばれている Kaare Klint(コーア・クリント)の兄です。
父だったり、兄だったり、頭の中がぐちゃぐちゃになりますね…
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1951年、Tage Klint(ターエ・クリント)の息子・イアンが社長に。
2003年、創業から60周年の年にデンマーク王室御用達に選定されましたので、これで名実ともに一流の仲間入りです。
王室御用達となれば、商品の良さはもちろん、会社の在り方が認められたわけでもありますから、箔が付きますよね。
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かつては紙で織っていましたが、現在は難燃処理をしたプラスチックに変更されてます。
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ただ、1つ1つ手作業で織るのは昔と変わっていません。織った後は1日ほどそのままにしておくことで、折り目を馴染ませます。その後、畳んで梱包します。
デザイナー
Poul Christiansen(ポール・クリスチャンセン)
彼の代表作と言えばこの照明ですね。 レクリントを知らない人でもどこかで見たことがあるはず。
「SINUS LINE (サイナスライン)172シリーズ」 は、1971年にデザインされており、今ではレクリントを代表する照明の1つ。
ルイスポールセンのPH5と並び、北欧の照明のアイコン的存在でもありますね。
ポール・クリスチャンセンは1947年にコペンハーゲンにて誕生。
驚きなのがこの照明は学生時代にデザインしており、それを目にした当時社長のイアンが製品化を決めたようです。
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ちなみにコペンハーゲン・カストラップ空港のカートのデザインもポール・クリスチャンセンです。
手ぶれしすぎですね…
Kaare Klint(コーア・クリント)
先ほどもちょっと触れましたが、「Kaare Klint(コーア・クリント)」はデンマーク家具の礎を築いた人です。
この照明自体はすごく有名ですが、コーア・クリントがデザインしていたことを知っている人は意外と少ないんではないでしょうか。
1944年にデザインされており、このフルーツランプはレ・クリントのロゴマークの一部にもなってますね。
レ・クリントを象徴するアイテムの1つ。
あとはこのテーブルランプ「306」もコーア・クリントのデザインです。
クラシックな感じを残しながらも、古臭さを一切感じないところはさすがコーア・クリントですね。
Tage Klint(ターエ・クリント)
コーア・クリントの兄「Tage Klint(ターエ・クリント)」
レクリントのスタンダードなペンダントライト。まさに普遍的なデザイン。
北欧デザインでは珍しいシーリングライトもデザインしてます。
このぼんやりとやわらかく照らす感じがたまりませんね。
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Esben Klint(エスベン・クリント)
コーア・クリントの息子「Esben Klint(エスベン・クリント)」
様々な建築家の下で学んだ後、コーア・クリントを師事し、そのまま弟子となっています。
コーア・クリントの影響を大いに受け、そのデザイン思想を受け継いでいます。 その中でも私がおすすめするのがこちら。
テーブルランプ「307」
1948年にデザインされたこのテーブルランプはまっすぐに伸びたシンプルな真鍮のベースが特徴的。
シェードはクラシックな印象が強いですが、この細い真鍮のおかげで、シャープな印象を受けます。
あと、これもエスベン・クリントのデザインです。
テーブルランプ「311」
1949年にデザイン。これはこれでいいですけど、やっぱり自分は307が好きかな。
テーブルランプって明るさを確保するのはもちろん、暗い中で点灯した時のあのぼんやりとした落ち着いた感じが素敵ですよね。
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あと、こんな方もレ・クリントでデザインをしてます。
Peter Hvidt & Orla Molgaard Nielsen(ピーター・ヴィッツ&オーラ・モルガー・ニールセン)
北欧ビンテージ好きの人ならピンときますよね。
左2つが彼らがデザインした椅子です。特に2番目のAXチェアが有名ですね。
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サイドボードは100万円を超える金額で取引されてますね…
そう考えるとこの照明は非常にお買い得です。
ペンダントランプ「161」
1969年デザイン。トゲトゲしてます。
Harrit – Sorensen + Samson(ハリット-ソーレンセン+サムソン)
Thomas Harrit(トーマス・ハリット)、Nicolai Sorensen(ニコライ・ソーレンセン)、Kim Samson(キム・サムソン)はデンマークの3人のユニットがデザインしたフロアランプ「SNOWDROP(スノードロップ)」は近年のヒット作。
スノードロップとは日本名で「待雪草(マツユキソウ)」のことで、そのフォルムからインスピレーションを受けてデザイン。
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Takagi & Homstvedt(タカギ & ホムスベット)
Takagi & Homstvedt(タカギ & ホムスベット)はアメリカとノルウェー2人のユニット。
彼らの代表作「lamella(ラメラ)」は、1枚のプラスチックシートから無数のプリーツを折り上げ、頂点を作らずに湾曲させるハンドクラフト製法「プリッカ」の技術を採用。
「プリツカ」は習得が非常に難しく、近年のレ・クリント社の製品では用いられることのなかった生産技術。
角のない流れる様な有機的なフォルムが非常に美しく、高級感がありながらも軽やかな印象。
北欧のおすすめのシーリングライトはこちらにまとめてます。
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Philip Bro Ludvigsen(フィリップ・ブロ・ルドゥヴィセン)
「Philip Bro Ludvigsen(フィリップ・ブロ・ルドゥヴィセン)は、ジョージ ジェンセン、アイラーセン、ロイヤルコペンハーゲンでもデザインを手がけるデザイナー。
LEDポータブルランタン「キャンドルライト」は、ゆらゆらとろうそくのようにゆらめくLEDの炎が心地よい空間を演出します。
持ち手はオーク材、キャンドルの先は本物のロウを使用しているというこだわり。
他にも北欧の照明ならスウェーデンのヤコブソンランプもおすすめです。
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お手入れ・掃除
レ・クリントと言えばシェードの曲線や プリーツが特徴ですが、掃除が大変そうと思われている方も少なくないと思います。
普段のお手入れはホコリを払うだけで十分。おすすめはニュージーランド産のウールを使用した「mi woollies(ミー・ウーリーズ)」のダスター。
これでサッとはたくだけでほこりがとれます。
しっかりと掃除をしたいという方は水洗いができますので、ジャブジャブ洗いましょう。
意外と簡単です。お手入れが簡単ってのはポイント高いですよね。
おわりに
いかがでしたか。
私の独断と偏見で選んだレ・クリントの商品たち。意外な人がデザインしていたりしますし、改めて見ると面白いですよね。
他にもシーリングランプやフロアランプなども多数ありますので、ぜひお気に入りの1灯を探してみてください。
名作照明が好きな方はぜひこちらも。
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