北欧・デンマークを代表する家具デザイナー Borge Mogensen(ボーエ・モーエンセン)
モーエンセンはハンス・J・ウェグナーやアルネ・ヤコブセンと比較するとやや地味な存在で、玄人向けな作品が多いのも彼の特徴。
そんなモーエンセンですが、実はハンス・J・ウェグナーとは親友でもあり、良きライバルでもありました。同じ時期にこの2人が活躍し、しかも親友というのは驚きですね…
それではボーエ・モーエンセンの生涯と代表作を紹介したいと思います。
他にもウェグナーやヤコブセン・アアルトなどもまとめていますので、ぜひこちらも併せてチェックしてみてください。
- 1 Borge Mogensen(ボーエ・モーエンセン)とは
- 2 代表作
- 2.1 1940年代
- 2.2 1950年代
- 2.2.1 ハンティングチェア / The Hunting Chair(Model )
- 2.2.2 BM1160 ハンティングテーブル / The Hunting Table
- 2.2.3 ソボーチェア / Soborg Chair(Model 3050)
- 2.2.4 チェア(Model 3237 3238)
- 2.2.5 No.1ソファ(Model 201)
- 2.2.6 チェア(Model 3236)
- 2.2.7 ベンチ(Model 3171)
- 2.2.8 イージーチェア / Easy Chair(Model 2254,2256)
- 2.2.9 Boligens Byggeskabe
- 2.2.10 BM61,BM62 チェア(Model 3261,3262)
- 2.2.11 スパニッシュチェア / Spanish Chair(Model2226)
- 2.2.12 BM0865 デイベッド / Daybed
- 2.2.13 BM0488 コーヒーテーブル / Coffee Table
- 2.2.14 BM84 テーブル(Model 6284)
- 2.2.15 BM71 ライブラリーテーブル / Library Table(Model 6271)
- 2.3 1960年代
- 2.4 1970年代
- 3 まとめ
Borge Mogensen(ボーエ・モーエンセン)とは
1914年 デンマーク・ユトランド半島の北部オルボーで誕生。
1930年 (16歳) 木工職人のもとに弟子入り。
1934年 (20歳) 木工マイスターの資格を取得。
※当時のデンマークでは、家具を作る勉強をしてからデザインを学ぶのが一般的。
1936~38年 (22~24歳) コペンハーゲン美術工芸学校に入学。この時、ハンス・J・ウェグナーと出会う。
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1938~41年 (24~27歳) デンマーク王立芸術アカデミー・家具科に進学し、コーア・クリントのもとで学ぶ。この時、コーア・クリントとモーエンス・コッホの事務所でアシスタントとしても勤務。
1942年 (28歳) デンマーク生活協同組合FDBの家具部門の開発トップに就任。
引用:http://fdbmobler.jp/wp/about/
※FDBはデンマーク生活協同組合連合会(Fallesforeningen for Danmarks Brugsforeninger)の略称。
1866年に設立されたこの組織は、一般の人々の日常生活に寄与することを目的にスタートした協同組合。
1944年 (30歳) 長男ピーターが誕生。名付け親はハンス・J・ウェグナー。ピーターズテーブル&チェアのピーターです。
同年、J4、J6チェアをデザイン。

1945年 (31歳) ハンス・J・ウェグナーとキャビネットメーカーズギルド展にスポークバックソファを出展。
1947年 (33歳) シェーカー家具をリデザインしたモーエンセン最大のヒット作「J39」をデザイン。
1950年 (36歳) 独立して、自身のデザイン事務所を開設。ギルド展でハンティングチェアを発表。
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1955年 (41歳) フレデリシアの社アンドレアス・グラバーセンと出会い協力関係が始まる。
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1958年 (44歳) ギルド展でスパニッシュチェアを発表。ゲントフテに自邸を建設。
1969年 (55歳) ユトランド半島北部にサマーハウスを建てる。
1972年 (58歳) 脳腫瘍のため死去。
代表作
1940年代
J6 チェア
1944年にFDBモブラーから発表したFDB初のオリジナル家具シリーズの1つ「J6」
イギリスのウインザーチェアをリデザインしたコムバック(櫛型)タイプ。
J4 チェア
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こちらもFDBから発表した最初のオリジナル家具シリーズの1つ「J4」は、ボウバック(弓型の背もたれ)に曲木を使用。
脚や座面も含め、全体的に丸いデザインが優しい印象を与えます。
J18 チェア
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背もたれからアームまでが一体となったデザインの「J18]は、丸い座面が愛らしい雰囲気。
スポークバックソファ / The Spoke-Back Sofa(Model 1789)
1945年にデンマーク家具の展示会「ギルド」に出品した「スポークバックソファ」は、親友であり良きライバルでもあったハンス・J・ウェグナーとの共作。
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片側は角度を調整できるようになっているという他ではあまり見ることがない遊び心あるデザイン。
J52 J52G チェア
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1947年にデザインした「J52」は、J6の座面やアーム先端のスピンドル部分などを一部を改良。
ブランド初のポスターや広告にも採用されたFDBモブラーの顔とも言える作品。
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「J52」をデザインした際にロッキングタイプ「J52G」もデザイン。
ロッキングチェアはどっしりとしたものが多い中、この「J52G」はどこかかわいらしい雰囲気。
日本ではあまり一般的ではないですが、北欧家具ではよくロッキングチェアを見ますね。
J39 シェーカーチェア / Shaker Chair
1947年、FDB在籍時にデザインした「J39」は、ボーエ・モーエンセン最大のヒット作。
シェーカーチェアをリデザインした「J39」は、決して華美ではありませんが、どこか惹きこまれる美しさがあるモーエンセンらしさが詰まった1脚。
普遍的なデザインはいつまで経っても褪せることはなく、スタンダードとはまさにこのこと。
デンマーク家具の父コーア・クリントにFDBの開発トップを任されたのも期待の表れだったのではないでしょうか。
FDBから Kvist(クヴィスト)に製造が映り、現在では FREDERICIA(フレデリシア)から販売されています。
北欧家具を代表する名作椅子の1つ。
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C18 シェーカーテーブル / Shaker Table
1947年にデザインした「C18 Mogensen Shaker Table(モーエンセン シェーカーテーブル)」
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飾り気のないシンプルなデザインでありながら、T字脚は出入りがしやすく、足元も広く使えるという用と美どちらも兼ね備えたテーブル。
J39やベンチなどとの相性も抜群。現在は FREDERICIA(フレデリシア)から復刻されています。
J41 J42 チェア
ウインザーチェアの流れを汲んだ「J41」はモーエンセンらしい実直なデザインが特徴。
やや広めの間隔で取り付けられた背のスピンドル。
決して一過性で終わらないモーエンセンのデザインはまさにロングライフデザイン。
現在は HAY(ヘイ)から復刻、販売されており、モーエンセンの家具としてはリーズナブル点も人気の理由。
アームタイプの「J42」もあります。
HAYをお得に購入したい方必見!
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J27 スツール
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シンプルで飾り気がない「J27」スツールは、国民のために安価で良質な家具を提供することを目的としたFDBモブラーらしいデザイン。
P9 P10 P11 子ども用家具 / Children’s furniture
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丸みを帯びたデザインが愛らしい子ども用の家具シリーズ。
デザインとしてはもちろん、ぶつけた時に痛くないように丸くしているところにモーエンセンの優しさを感じます。
プライウッドチェア / Plywood Chair
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1949年にキャビネットメーカーズギルドに出品されたプライウッドチェア。
当時の最先端の技術の1つ「成型合板」を使用したシェル型の背もたれが特徴的。
成型合板といえば、アルネ・ヤコブセンのアントチェアが1952年のデザインなので、それよりも早い時期に発表。
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J45 チェア
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先ほどのチェアの延長線上にあるデザインの「J45」は、より座面が高いダイニングタイプ。
ダイニングチェアですが、適度に傾斜していることで、安定した座り心地。1950年にデザイン。
1950年代
ハンティングチェア / The Hunting Chair(Model )
1950年、独立後に初めてデザインした「The Hunting Chair(ハンティングチェア)」
FDBモブラー時代は、良質なデザイン・品質のものを低価格で提供するという制約の中でモノづくりを行っていましたが、独立後は一気にデザインの幅を広げます。
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Erhard Rasumussen(エアハルト・ラスムッセン)で製造され、「ハンティングロッジ」をテーマに開催されたキャビネットメーカーズギルドで発表した「ハンティングチェア」は、スペインの中世のアンダルシアの家具にインスピレーションを得てデザイン。
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贅沢に使用された厚革と座がそのまま後ろ脚になるデザインがそれまでにはないデザインで注目を浴びました。
一時期製造されていませんでしたが、現在は FREDERICIA(フレデリシア)から復刻されています。
BM1160 ハンティングテーブル / The Hunting Table
ハンティングチェアと同時期にデザインされた「 BM1160 HUNTING TABLE (ハンティングテーブル)」
天板と脚をつなぐ支柱にはモーエンセンにしては珍しい金属を使用。
異素材を組み合わせることで、軽やかさがでてスタイリッシュな印象を受けます。
ソボーチェア / Soborg Chair(Model 3050)
1950年にデザインした「Soborg Chair(ソボーチェア)」
機械での生産を前提としていたため、背と座には成型合板を使用。
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ハの字にまっすぐ伸びた脚がスタイリッシュなイメージを与えます。
チェア(Model 3237 3238)
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ハンティングチェアの翌年、1951年にデザインしたチェア。
ハンティングチェアの延長線上にあるこの椅子も厚革が特徴的。長く使い込むことで唯一無二の風合いになります。
No.1ソファ(Model 201)
モーエンセンはフレデリシアのために数多くの作品をデザインしてますが、こちらは1955年にフレデリシアで初めてデザインしたソファシリーズ「201」
ボーエ・モーエンセンの生誕100周年を記念して、2014年に復刻。
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フレデリシアでの初のデザインということで「No.1ソファ」と新たに命名されました。
チェア(Model 3236)
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J39をリデザインした「Model 3236」は1956年にフレデリシアから発表。
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貫の数を減らし、座面にレザーを使用することでより高級感ある仕上がりに。
ベンチ(Model 3171)
先ほどの3236チェアのベンチシートタイプ。
一切の無駄がないスッと伸びた背と座のシャープな雰囲気が何とも言えない美しさ。
背もたれ付きのベンチでこれに勝るものは他に存在しないではと思わせる完成度の高いベンチ。
背もたれなしの名作ベンチはこちらで紹介してます。
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イージーチェア / Easy Chair(Model 2254,2256)
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1956年に Erhard Rasumussen(エアハルト・ラスムッセン)から発表し、その後フレデリシアで製造されたイージーチェア。
4本脚ではなく面で支える畳摺りのデザインが特徴的で、座面をスライドさせることで背もたれがリクライニングするという仕組み。
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ロータイプもあります。
横から見た時の四角のフレームと座・背の曲線の対比が美しい。
現在は廃番になっていますが、ぜひ復刻してほしいイージーチェア。
Boligens Byggeskabe
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1958年に女性建築家でロイヤルコペンハーゲンのブルーラインやジョージ・ジェンセンのコペンハーゲンなどのデザインを手掛けた Grethe Meyer(グレーテ・メイヤー)と共同でデザインしたモジュール型の収納システム
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スウェーデンの DANEL(ダネル)から発表。
私はこの本「scandinavian modern」に掲載されていたグレーテ・メイヤーの自邸(上記画像)で使われていたこの収納システムを見て、何と美しいのだろうかと衝撃を受けたのも今でもはっきりと覚えています。
モーエンセンの家具のショールームのようなメイヤーの自邸はとにかく素晴らしく、2人の良い関係性が伝わってきます。
BM61,BM62 チェア(Model 3261,3262)
1957年に P.Lauritsen(P.ラウリトセン)から発表され、現在はフレデリシアから復刻されている籐張りのチェア。
細く美しいフレームと籐張りが見事なこのチェアは端正なプロポーションが魅力的。
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先ほどのイージーチェアのアームと脚を彷彿とさせるデザイン。
畳摺りのデザインは、洋室だけでなく和室での使用にも適しています。
旅館などにもマッチしそうな日本的な雰囲気も感じる椅子。
スパニッシュチェア / Spanish Chair(Model2226)
1958年にスペインの貴族が使用していた一枚革の椅子をヒントにデザインした「Spanish Chair(スパニッシュチェア)」
幅広のアームと厚革のボリューム感がインパクト大。
車の普及で当時移動手段だった馬の馬具を作る職人の仕事が減る中、このレザーの加工で新たな道を進んだ職人もいたとか。
使い込むほどにレザーの質感が増し、ヴィンテージに育てる楽しみがあります。
モーエンセン自身も自宅で愛用したスパニッシュチェアは北欧を代表するラウンジチェアの1つ。
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BM0865 デイベッド / Daybed
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1958年にデザインした「BM0865 デイベッド」は2020年にカール・ハンセン&サンから復刻。
「構築する家具」としてデザインされたこのデイベッドは、時と共に変化するライフスタイルに合わせて、アイテムが追加できるようになっています。
さすがにここまですることはないと思いますが…
BM0488 コーヒーテーブル / Coffee Table
デイベッドに合わせてデザインされたコーヒーテーブル。
コの字型の畳摺りのデザインはモーエンセンが多用したデザインの1つ。
天板にはラタン(籐)を使用することで、軽やかな印象を受けます。
籐の素材感も素敵ですね。
華美ではありませんが存在感がある、まさにモーエンセンらしいテーブル。
サイドテーブルとしてちょうどいいコンパクトな「BM0488(S)」もあります。
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BM84 テーブル(Model 6284)
1958年にデザインした「BM84 テーブル」
天板と脚を繋ぐ斜めの材がデザインのポイント。
BM71 ライブラリーテーブル / Library Table(Model 6271)
1958年にエアハルト・ラスムッセンから発表した「BM71 Library Table(ライブラリーテーブル)」
イギリスのバロック時代の折りたたみテーブルをリデザイン。
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モーエンセンの手にかかるとバロックのテーブルもここまでシンプルに。
両方を広げると折りたたんだ時の2倍のサイズになります。
1960年代
BM アウトドアシリーズ / Outdoor Series
1960年にモーエンセンが自邸バルコニーのためにデザインした「BM Outdoor Series(BMアウトドアシリーズ)」
無駄な装飾やデザインを行わないモーエンセンらしい普遍的なデザイン。
Carl Hansen & Son(カール・ハンセン&サン)から復刻されています。
アウトドアの名作椅子はこちら。
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ソファ(Model 2213,2212)
1962年に自邸のためにデザインしたダブルアームが特徴的な「2213ソファ」
デンマーク家具の父コーア・クリントの愛弟子でもあるモーエンセンらしい実直でシンプルなデザインのソファ。
クッションにはフェザーがしっかりと入っており、座ると包み込まれるような抜群の掛け心地。
控えめな外観からは気品が感じられ、フレデリシアの品質の高さが伝わってきます。
世界中の大使館などでも使用される最高級の名作ソファ。
2シーター(Model 2212)もあります。
2213などの名作ソファはこちらで紹介してます。
今回はデザイン性高いおしゃれな名作ソファを紹介します。北欧の木質感あふれるソファからスタイリッシュでモダンなソファ、ゆったりとくつろげるソファなどどれも素敵なものばかり。リビングの主役となるソファはインテリアとしても非常に重[…]
ソファ(Model 2209,2208,2207)
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1963年にデザインしたシングルアームの「2209ソファ」
コーア・クリントが1920年代にデザインしたソファの影響を受けており、アームの曲線や背もたれから後ろ脚にかけてのラインが美しい。
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2シーター(2208)や1シーター(2207)もあります。
カンファレンスチェア / Conference Chair(Model 3245)
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1962年にフレデリシアから発表した「Conference Chair(カンファレンスチェア)」
成型合板を使用した背もたれのカーブがこの椅子の最大の特徴。
親友であり良きライバルでもあるウェグナーっぽさも感じる1脚。
ウイングバックチェア / Wingback Chair(Model 2204)
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1963年にフレデリシアから発表したイギリスの伝統的なウイングバックソファをリデザインした作品。
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クラシックな要素を一切排除し、シャープに仕上げられたこのウイングバックチェアは、横から見た時の曲線が何とも言えない美しさ。
何度もリデザインをし、たどり着いた究極の1脚。
「ウイングバックチェア」詳細はこちら
1970年代
キャンバスチェア / The Canvas Chair( Model 2031)
モーエンセンが晩年にデザインした作品の1つでもある「The Canvas Chair(キャンバスチェア)」
1970年にデザインされ、2020年にフレデリシアより復刻。
スパニッシュチェアをキャンバス生地で張ったようなデザインですが、よく見ると座と背のフレームが丸棒になっており、軽やかな印象を受けます。
クーペソファ / Coupe Sofa(Model 2193,2192)
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亡くなる前年の1971年にデザインした「Coupe(クーペ)ソファ」
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ハイバックで堂々したフォルムからは威厳すら感じる最高級のソファ。
座ると体全体が包み込まれ、極上のくつろぎを演出してくれます。
ソファ(Model 2333)
引用:https://scandinavian.co.jp/product/mogensen-2333-sofa/
モーエンセンがなくなる前にデザインした最晩年にデザインした1つ「2333ソファ」は、彼が好んだ垂直・水平のラインが特徴的。
シェーカーやイギリス、スペインの家具などから影響を受け、最終的にたどり着いたデザイン。
58歳という若さで亡くなっていなければ、これからどんな作品が生まれていたのでしょうか。
まとめ
いかがでしたか。
デンマーク国民のためにFDBで安価で良質な家具を手掛けた時代のモーエンセンの作品と、独立後に一気にデザインの幅が広がったときの作品、どちらも甲乙つけがたい素敵な作品ばかりですね
決して華美ではなく、モーエンセンが好んだ直線的なデザインでもあたたかみを感じるのは、彼の人柄がにじみ出ているのかもしれませんね。
58歳という若さで亡くなっていなければ、まだまだ多くの名作をデザインしていたことでしょう。
欲を言えば、もっとモーエンセンがデザインした家具を見たかった…
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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