今回はピエール・ジャンヌレ(Pierre Jeanneret)のシザーチェア(Scissor Chair)について。
ピエール・ジャンヌレ
ピエール・ジャンヌレはスイス人の建築家で、ル・コルビュジェの従兄弟でシャルロット・ぺリアンと共にコルビュジェを支えた人物です。
有名なのはコルビュジェのインドのチャンディーガルの都市計画で建築や名作家具を多く残しています。
ジャンヌレについての記事はこちらからどうぞ。
→ジャンヌレがチャンディーガルのためにデザインした家具についてはこちら!
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Scissor Chair
シザーとはハサミのこと。
脚のデザインがシザー(ハサミ)に似ていることからその名が付きました。
シザーと聞くと、シザーハンズが頭に浮かぶのは私だけでしょうか。
どうでもいいですね、すみません。
シザーチェアはハンスとフローレンス・ノール夫妻がヨーロッパを旅行中にジャンヌレが1人でデザインした椅子を気に入り、アメリカのKnollから「Model 92」として1948年に発表されました。
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木製のフレームにベルトを張って、クッションを乗せるだけというシンプルな形状。
特に横からのプロポーションは素敵ですよね。
うっとりします…
ただ、現在では作られておらず、ビンテージでしか手に入らないため大変貴重な椅子です。
以前、たまたまテレビを見ていたら、藤原ヒロシさんとサカナクションの山口一郎さんのBSフジで不定期に放送される『FUJI-YAMA MID-NIGHT-FISHING』のレコーディングスタジオでも使用されていました。
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素敵な空間ですよね。
あと、シザーチェアはスイスのWohnbedarf(ヴォーンベダルフ)社でも一時期作っていたようです。
ほとんど見かけることはないですがこちらにありました。
Wohnbedarfといえば、マックス・ビルのウルムスツールなどを現在手掛けているところです。
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おわりに
今回紹介したシザーチェアはチャンディーガルのためにデザインした一連の家具と比較するとシャープな印象を受けますね。
チャンディーガルの家具も素敵ですが、個人的にはこっちの方が好きです。
これの2シーターとか3シーターとかも絶対にカッコいいだろうなと勝手に妄想したり…
Knoll、復刻してくれないかな…
人気出ると思うんだけどな…
ジャンヌレの家具はこちらで詳しく紹介してます。
→ピエール・ジャンヌレの代表作は?名作椅子などをまとめました!
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