出雲民藝館を後にし、目指すは松江の布志名焼・湯町窯。
前回の出雲民藝館についてはこちら。
湯町窯
湯町窯は1922年(昭和11年)に開窯。
2代目の福間貴士さんが柳宗悦の民芸運動に共感し、参加することになりました。
その後、バーナード・リーチから今や湯町窯の代名詞ともなったエッグベーカーやスリップウェアを学びました。
現在は三代目の福間琇士さんと4代目の福間庸介さんが作陶されてます。
出雲民藝館の最寄り駅・西出雲駅から湯町窯がある玉造温泉駅までは電車で40分程度だったかと。
駅からは歩いてすぐです、 1分ほど。
アクセスは抜群にいいです。
正面の建物です。
胸が高鳴ります。
はい、湯町窯の看板!
遂に到着です!!
入るとすぐにたくさんの器たちが。。
「だんだ~ん」?
んー、どれも素敵です。
「だんだ~ん」??
このテーブルで抹茶とお菓子をいただきました。
なんと親切な。
「だんだ~ん」???
「だんだんだんだ~ん」???
さっきから聞こえていた店主らしき人の「だんだ~ん」は、島根の方言についての張り紙があってわかったんですが、「ありがとう」という意味でした。
リズミカルでとても心地良い響きの「だんだんだんだーん」は今も耳に残っており、思い出すだけでとても和やかな気分になります。
その店主と思しき人はなんと三代窯元の福間琇士さんでした。
とても穏やかな方で、お店に来られたお客さん1人1人にどこから来たんですか?と声をかけられてました。
ゴールデンウイーク中ということもあり、県外からの人ばかりでした。
ほっこりとした印象の器は福間琇士さんの人柄がそのまま出たようなとても魅力的なものばかりです。
壁にはこんな貴重なモノもありました。
棟方志功さんの版画と直筆の書です。
拡大します。
すみません、画像が悪くて。。
左は棟方志功さんが愛したエッグベーカーについて。
福間定義様とありますが、2代目の福間貴士さんのことで、戦後に改名されています。
なんとここでも、エキパルチェアを発見!
ん?カエル!!
あなた、居場所間違ってますよ。笑
と思いましたが、案外後から写真を見返すと溶け込んでいるような。笑
一通り見て、悩みに悩みこれらを購入。
左手前のものは出雲民藝館で購入したもの。
せっかくなので、右奥のエッグベーカーも購入しました。
エッグベーカーの中はこんな感じです。
これ、評判通り、本当に美味しい半熟卵ができますよ。
お会計と商品を包んだりの一切を三代目の福間琇士さん自らが行ってくださいました。
面と向かって聞いた「だんだんだんだーん」は間違いなく今回の旅最高の思い出です。
今は便利な時代、東京や大阪、北海道、沖縄など、日本中どこにいてもオンラインショッピング・通販で購入できるようになりました。
便利なのもいいですが、手で触れるものなので、実際に手にとって、指先で質感や持った感じを確かめることは非常に大事だと思います。
また、作り手の方と直接話しをすることで、そのモノたちへの熱い想い、背景を知ることでより素敵に見えます。
なので、私はなるべく現地で購入するようにしてます。
購入した後の満足度も全然違いますしね。
大満足の私はお店を後にします。
すべてが最高で、もう帰りにはニヤニヤとしてました。
ぜひまた行きたいなと思う、素敵な空間でした。
だんだ~ん。
それでは、最後の目的地「objects」に向かいたいと思います。
→ぶらり島根旅⑥器と民藝が好きなら松江のobjectsへ行かんかい!!
今回の「ぶらり島根旅」はこちらからすべてご覧いただけます。