今回はトライバルラグ(Tribal Rug)について。
トライバルラグとは
トライバルラグのトライブ(tribe)とは「部族」を指す言葉で、「部族の絨毯」という意味です。
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イラン、パキスタン、アフガニスタンなどの西アジアの遊牧民(最近は定住化が進んでいる)が織ったウール等を使用した手織りの絨毯。
1点物のため、既製品にはない独特な味わいが特徴です。
遊牧民が織るじゅうたんと言えば、イランのカシュガイ族が織る「ギャッベ」やモロッコの「ベニワレン」
みなさん、ベニワレンを知ってますか?インテリアが好きな方でしたら、どこかで聞いたことがあると思います。近年、日本でも大人気のモロッコのラグ・絨毯です。 ベニワレンを販売しているショップはこちらからどうぞ。[…]
「アジラル」
今回はモロッカンラグ・AZIRAL(アジラル)について。海外のインテリアでよく使われており、日本でも徐々に人気が高まっていますね。BENI OUARAIN(ベニワレン)ほどの知名度はありませんが、ベニワレンとはまた違った優しいデザイ[…]
「ボシャルウィット」
今回もモロッカンラグについて。これまでにベニワレン(BENI OUARAIN)やアジラル(AZIRAL)を紹介してきましたが、今回はボシャルウィット(Boucherouite)について。 ボシャルウィッ[…]
が有名ですが、トライバルラグも負けずとも劣らない魅力がありますよ。
ちょっと大人っぽい雰囲気というか、ただペルシャ絨毯のような高貴な雰囲気ではありませんが、肩肘張るようなまでもいかないけど、やや引き締まった感じというか…
うーん、表現が難しいですね。
はい、それでは切り替えまして、代表的な部族を紹介したいと思います。
代表的な部族
トライバルラグと言っても、部族によって様々な違いがあります。
その中でも代表的な部族をいくつか紹介したいと思います。
バルーチ族
トライバルラグの中でも圧倒的に人気があるのが「バルーチ族」です。バルーチ族はイランやパキスタン・アフガニスタンに住む部族。
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バルーチとはペルシャ語で「トサカ」という意味があり、「ニワトリ」をモチーフにしものも見かけます。バローチ、バルーチュとも呼ばれたりします。
バルーチ族と言っても大きく分けると3つ。ホラサーン、シスターン、バローチスタン。バルーチ族が織っていなくてもその近隣の部族が織った同タイプのデザインのラグも含めた総称が「バルーチ」です。
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色合いは暗めの赤や茶、濃紺など色が多く、落ち着いた印象です。
トルクメン族
トルクメニスタンからイラン、アフガニスタンの国境あたりで遊牧をしていたり、最近は定住化したトルクメン族も多い。
ラグの中央には部族の八角形の紋章「ギュル」、日本でいう家紋のようなものを反復して織り込むのも特徴の1つ。
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代表的なギュルはテケ、ヨムート、サリーク、チョドール、エルサリの5氏族でトルクメニスタンの国旗にも描かれています。
以前は20以上の部族があったようで、ギュルは派生したものも含めると40近くもあると言われています。
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トルクメン族は「赤」へのこだわりがどの部族よりも強いのも特徴の1つ。したがって、絨毯にも赤を使ったものが非常に多く見られます。
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素敵ですね。1つあるだけで空間がグッと締まった雰囲気になりそうです。
トライバルラグをネット販売しているショップ
GRANPIE(グランピエ)
京都や東京、横浜、大阪に店舗があります。
東京は南青山に2020年11月に新しく移転・オープンし、2階の「GRANPIE NÓMADA」にはラグとテキスタイルがあります。
こちらでは「遊牧民と村々のラグ」という非常に面白い本を出版されてます。240枚以上のヴィンテージやオールドと呼ばれるキリムやトライバルラグなどが紹介されている圧巻の本です。ヴィンテージラグ好きならこの本はぜひ読んでほしい。
→ヴィンテージラグ好き必見!「遊牧民と村々のラグ」は読むべし!!
オールドやヴィンテージのラグ・絨毯好き必見の素晴らしい本が発売されました。 その名も… 「Aged Rugs of Nomads &[…]
layout(レイアウト)
実店舗は東京・中目黒の高架下にあります。
中目黒にあるラグのセレクトショップ Layoutがラグの魅力をちゃんとお伝えしたくてつくったページです。おしゃれなお部屋…
先日、以前から気になっていたラグのお店に行ってきました。中目黒にある「Layout(レイアウト)」というお店です。ギャッベ、トライバルラグ、ペルシャ絨毯、ベニワレンなどがあります。 「Layout([…]
on the shore(オン ザ ショア)
実店舗は東京・早稲田にあります。
とても素敵な空間です。
新宿区早稲田にある「on the shore」に先日行ってきました。早稲田駅から歩いて10分ほど。外観。住宅街の中にポツンとあるので、本当にお店があるかなと少々不安になりました。。この時にはまだ開催さ[…]
c:hord(コード)
実店舗は東京・赤坂と神奈川の葉山にあります。
tribe(トライブ)
実店舗は東京の東村山にほど近い清瀬市野塩にあります。
Galata Bazaar(ガラタバザール)
東京・中野に店舗があります。
圧倒的な商品量。ぜひ一度チェックを。
今回は東京に店舗があるところをメインに紹介しましたので、今後は関西や九州などのネット通販しているところもまとめていきたいと思います。
いいのはわかるけど、予算が足りない方・古いモノが苦手な方はトライバルデザインのラグ(新品)もおすすめ。
安くておしゃれなラグ・カーテンなら「cucan(クーカン)」がおすすめ。
北欧・ナチュラルテイストのラグが5,000円程度から揃っており、アウトレットもあります。
ちなみに人気は北欧テイストのヘリンボン柄がおしゃれなこちらのラグ。
さらっとしていて、柔らかく年中使える快適な肌触り。さらに自宅の洗濯機で洗えるので、普段使いに最適です。
カラーは4色で、税込6,900円(送料無料)
東京・ラグを扱うショップまとめ
東京にあるおしゃれなラグを扱うショップはこちらにまとめてます。
東京にあるおすすめのラグ・カーペット・絨毯(じゅうたん)を販売しているショップを紹介します。ラグといっても、シンプルなモノからモダン、北欧テイスト、クラシックなどたくさんの種類があります。今回はあえてテイストを絞らずに様々な[…]
余談
インスタで発見した和・畳との組み合わせも最高。
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結局、インテリアに正解はないので、和だったり洋だったり、インダストリアル、ブロカント、アンティーク、北欧ヴィンテージなどなどいろいろミックスして楽しむといいですね。
アフリカのバウレ族の椅子やセヌフォ族のスツール、トンガの椅子などと合わせてもいいですね。
→バウレ族の椅子やセヌフォスツールを販売しているショップまとめ。
いろんな椅子に目移りして、落ち着きがない私です。。皆さんはどうですか?今回は以前から気になっていたアフリカの家具について。アフリカの家具と言っても様々ありますが、今回は近年人気のバウレ族の椅子やセヌフォ族のスツールなどを紹介したいと[…]
ラグが好きならこの本まないと損しますよ~
おわりに
いかがでしかた、トライバルラグ。
ギャッベやベニワレン、アジラル、ボシャルウィットだとちょっとカジュアルすぎるという方にはおすすめです。
他にもいろいろな部族がいますし、古いオールドと呼ばれるものがあったりしますので、興味がある方はいろいろと調べてみてはいかがですか。きっとトライバルラグの奥深さに驚くと思います。
まずは玄関やちょっとしたスペースに敷くミニサイズから始めてみるのもいいかもしれませんね。
それでは、素敵な絨毯ライフを~。