みなさん、紋次郎スツールを知ってますか?
名前だけ聞くと、かな~り渋い感じがしますが、れっきとした名作椅子ですよ。
デザインはプロダクトデザイナーとして数々の名作を遺した柳宗理です。日本民藝館の創設者・柳宗悦の長男で日本民藝館の三代目館長も務められました。
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その柳宗理がデザインしたシャルロット・ペリアンのスツールの影響を受けたと思われる紋次郎スツール。
こちらがペリアンのスツール。1953年にデザインしたベルジェスツール。
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ペリアンのスツールもいいですよね。一緒に置くとさらに関連性を感じます。
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上2つはペリアンのベルジェスツールで、下2つは紋次郎スツールの木脚バージョンです。
実は柳宗理はシャルロット・ペリアンが日本に来た時に案内役として日本各地を一緒に回っています。
柳宗理について詳しく知りたい方ははこちらの本がおすすめですよ。
柳宗理と言えば、図面を書く前に実際に手を動かして模型を作ることがよく知られていますが、シャルロット・ペリアンがまさにそのやり方でした。
長期にわたりペリアンと共に行動をすることで多くのことを学んだんでしょうね。
ペリアンについてはこちらで詳しく紹介してます。
→シャルロット・ペリアン好き必見!生い立ちや名作家具について。
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そのペリアンの影響を感じる紋次郎スツール。やっぱり素敵ですね。
紋次郎スツールについてもう少し詳しく。
小田原の木地挽きろくろ技術を用いて出来る形状ということからスタートし、1972年に開館した栃木県立美術館の什器としてデザイン。そのスツールが元となっており、後にティーテーブルを加えて1974年に商品化されてます。
1974年~天童木工ではケヤキで製造され、1990年代になるとBC工房に移り脚もチーク材で作られたものもありました。2007年からは飛騨産業よりオーク材で販売されてます。
名前の由来は、木枯らし紋次郎が被っていた三度笠の形に似ていることから「紋次郎スツール」と名付けられました。
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確かに似てますね。笑
紋次郎ティーテーブルは1974年に発売された紋次郎ティーテーブルを、柳工業デザイン研究会監修の元、一部アレンジを行い復刻。
スツールは単体でも素敵ですが、こうやってセットになっているとより雰囲気があっていいですね。
スツールは高さ30cmとロータイプ。その低い感じも絶妙ですよね。あー欲しくなってきた。
欲しいものリストは増える一方で、減る気配がない今日この頃。
では今日はこのあたりで。
柳宗理についてはこちらで詳しく紹介してますので、ぜひチェックしてみて下さい。
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