今回は熊本へ民藝を巡る旅へ行ってきました。
いつか行きたいなと思っていましたが、遂に…
ちなみに前回の民藝の旅は島根でした。
出雲民藝館や湯町窯、出西窯、objectsなどなど。最高の旅でした。
旅っていいですよね。
毎回新たな発見があって、いつも旅の時は興奮状態です。
まずは以前から気になっていた小代焼の窯元へと向かうことに。
小代焼とは
まずは小代焼について。
小代焼は、熊本県北部で約400年前から焼き続けられている陶器です。寛永9年(1632)に細川家転封に際し、豊前より移った牝小路源七と葛城八左衛門が小岱山麓に登り窯を開いたのが始まりといわれています。肥後藩の御用窯として茶道の道具などが焼かれたほか、生活雑器も多く作られました。
鉄分を多く含み小石粒が多い小代粘土に藁灰・木灰・長石などを釉薬として用い、陶器としては高温で焼成されます。味わい深い地釉に流し掛けの上釉がかかる、素朴で力強い作風に特徴があります。引用:熊本県伝統工芸館HPより
現在、熊本県北部の荒尾市周辺で10数か所の窯元があります。
小代焼ふもと窯
数ある中でも以前から行きたかった「小代焼ふもと窯」へ。
「小代焼ふもと窯」は井上泰秋さんが1968年に開かれた窯。
2代目の井上尚之さんは福岡県の小石原焼・太田哲三氏のところで修行をされており、スリップウェアなどを中心に作陶されてます。
こちらが井上尚之さんのスリップウェア。
まずは展示場へ。
なななんと、自由に作業場などを見学ができるということで、早く器を見たい気持ちを押さえつつ、まずは工房を見学しました。
この作業場を見て作品を見る流れ、以前の出西窯に行った時と同じパターン。
→ぶらり島根旅③出西窯で出西ブルーの美しさと職人さんの優しさにほっこり。
これ、一番気持ちく良く買い物できるパターンだなとニヤニヤしながら、まずは見学を。
なぜなら、作られている空間を実際に体感することで、器1つ1つがすごく輝いて見えるようになるんですよね。
ここは作業場で奥に登り窯もあります。
気持ちよさそうにひなたぼっこをしてます。
コッペパンみたい。
登り窯。
大量の薪がストックされてます。
6つの登り窯は小代焼の中でも最大級。
焼かれるのを待つ器たち。
見ているだけで和みます。
誰か作業しているのかなと思ったら、なんと!井上尚之さんが作業されていました。
さすがに写真は恐れ多くて取れませんでした…
井上さんは時折見学している人に話しかけながら作業をされていました。
井上さん曰く、朝ドラ「スカーレット」で陶芸・焼き物が取り上げられたのがとても嬉しいとおっしゃってました。
もっともっと陶芸の人気が高まってほしいなーとおっしゃっていたのがとても印象的でした。
工房を開放して自由に見られるようにしているのも1人でも多くの人に陶芸の良さを伝えたい一心なんだろうなと思いました。
ほんと素晴らしいですよね。
ただでさえ気になっていた井上尚之さんの器たちが俄然欲しくなってきました。
そのあとに器を見ると、買わないわけないですよね。笑
この薪たち同様、勢いよく燃える気満々の私は井上尚之さんの作業を見て、遂に着火してしまいました。
そんな私が器を買わないわけはありません。
新しい仲間たち
こちらが今回購入した器たちです。
うっとりします…
お店で対応していただいた方は初代井上泰秋さんの奥様でしょうか。
すごく気さくで、丁寧にいろいろと教えてくださいました。
見学した後に、今度は器の話も聞けて大満足。
商品紹介
小代焼ふもと窯の商品をいくつか紹介します。
おわりに
やはり欲しい器は現地で買うのが一番だなと改めて感じました。
あとは、このお皿たちに合うような料理ができるようにならないとな。
励みます…
次はミッドセンチュリーのあの大物も愛したとされる「木の葉猿窯元」へ。
お楽しみに!
今回の旅はこちらからすべてご覧いただけます。