Finn Juhl(フィン・ユール)研究の第一人者と言えばこの方、織田憲嗣さん。
椅子研究家で東海大学の名誉教授でもあります。
その織田憲嗣さんが日本では約30年ぶりとなるフィン・ユール展を開催されました。
既に終わってしまってますが…
ちなみにこちらが前回のフィン・ユール展の図録。
突然ですが、この本は何の本でしょう?Danish Chairs??いいえ、違います。 これでわかりますか? はい、正解はFinn Juhl(フィン・[…]
家具の彫刻家 フィン・ユール展
本郷新記念札幌彫刻美術館では「家具の彫刻家 フィン・ユール展」が2019年8月2日(金)~2019年11月7日(木)の期間開催されてました。
デザインの国デンマークを代表するデザイナーのひとり、フィン・ユール(1912〜1989)。
彼が生みだすかたちは、それまで主流であった機能的でシンプルなデザインとは一線を画し、熟練工の卓越した技術とも相まって、3次元曲面を活かした優美なフレームを特徴とします。代表作《イージーチェアNo.45》は“世界で最も美しい肘掛けをもつ椅子”とも賞賛され、近年、改めて評価が高まっています。
本展では、椅子研究家・織田憲嗣氏が収集した世界的にも貴重なコレクションの中から、フィン・ユールのデザインによる美しい椅子や日用品を紹介するとともに、図面等の資料および愛用品を展示し、彼のデザインとそれらが生み出される原点となった美的感覚について考察します。
なお、美しい作品の数々をより多くご覧いただくために、会期を前・後期に分け一部作品の入替を行います。
その時の図録がこちら。
フィン・ユール展開催に伴い、織田憲嗣さんがフィン・ユールについて語られている動画がYouTubeにアップされてます。
これがまたわかりやすいので、ぜひ一度見てみてください。
全部で6本あります。
第1回 フィン・ユールの家具について
フィン・ユールの家具を前期・中期・後期の特徴など。
第2回 フィン・ユールの生い立ちと彼を支えた人達
フィン・ユールの両親やVilhelm Lauritzen(ヴィルヘルム・ラウリッツェン)やエドガーカウフマンJrなどについて。
第3回 デンマークの天才と秀才、フィン・ユールとウェグナー
フィン・ユールとハンス・J・ウェグナーを比較しながら…
第4回 建築家としてのフィン・ユール
フィン・ユール自邸やニューヨーク国連ビル、SAS、Georg Jensen(ジョージ・ジェンセン)など。
第5回 フィン・ユールの家具を手がけたメーカーと職人
Niels Vodder(ニールス・ヴォッダー)、Bovilke(ボヴィルケ)、Soren Willadsen(ソーレン・ウィラッドセン)、Ludvig Pontoppidan(ルートヴィヒ・ポントビダン)、Ivan Schlechter(イヴァン・シュレクター)France&Son(フランス&サン)、Soren Horn(ソーレン・ホーン)などについて。
第6回 フィン・ユールと織田憲嗣さんの関わり
フィン・ユールとの出会いについて。
おわりに
いかがでしたか。
フィン・ユール愛が止まらない6本の動画でしたね。
個人的にはこの3つが印象的でした。
「フィン・ユールが落水荘に半年ほど住んでいた」
「ニールス・ヴォッダーには職人が3人しかいなかった」
「 アルコール中毒を克服していた」
あまり重要な情報ではないですが…
世の中、知らないことがまだまだ多そうです。