マティスやクレーも愛したクバ王国の布・草ビロード、ンチャクとは

前回はバウレ族やセヌフォ族のスツールなどを紹介しましたが、今回は同じアフリカのクバ王国の布・ンチャクや草ビロードを紹介したいと思います。

まずはクバ王国について。

クバ王国とは

クバ王国は現コンゴ民主共和国(旧ザイール)に存在した王国で、17世紀に成立しました。

コンゴ民主共和国は赤道直下のアフリカ中央部にあります。

クバ王国は王や王族も占めているブショング族を中心に約18の民族から構成されていました。

他にもショワ族などがいます。ブショング族はンチャク(アップリケ)を作り、草ビロードはショワ族が作ります。

 

パウル・クレーが愛したンチャク(n’tchak)

パウル・クレーはスイス出身で、ワシリー・カンディスキーなどとともに「青騎士」を結成し、バウハウスでも教鞭をとった有名な画家です。

バウハウスについてはこちらも。

Bauhaus(バウハウス)に泊まるには。行き方・宿泊・予約方法など。

 

ンチャクとはブショング族の女性用の衣装に使われるアップリケ布のことを指します。

 

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この何とも言えない素朴な感じが可愛いですよね。

 

パウル・クレーが影響を受けたと言われていますが、確かにどこか共通点があるように感じます。

 

男性がラフィア椰子の繊維で平織の生地を織りますが、ラフィアの繊維の長さで作れるのが約70㎝角なので、それを横に10枚ほどつなぎ、上下には幅が狭い布をつなぎ基本となる形を作ります。

 

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ここからは女性の仕事で、モチーフとなる形をラフィアの布から切り取って縁を折り返し、ベースの布の上に置いてデザインを決めます。アップリケは輪郭とその内側を二重にかがって縫います。

矢印、ひし形など様々な独特の広がりを持った模様が描かれます。

 

 

これはスゴい。。

 

アンリ・マティスが愛した草ビロード

アンリ・マティスはあのアンディー・ウォーホルが「マティスになりたかった」と言ったほど後の芸術家にも多大な影響を与えた人物です。

そのアンリ・マティスの自宅にも飾られているのがクバ布・草ビロードです。

 

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やや小さくてわかりにくいですが、壁に飾られていますね。

 

 

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これははっきりと確認できます。3つ並べて飾るとはかなりのお気に入りだったんでしょうね。

 

草ビロードはクバ王国のショワ族が生み出した幾何学模様が施されたラフィアの刺繍布のこと。ビロードとはベルベットのことです。

 

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男性がラフィア椰子の繊維で平織の生地をおり、その後女性が下書きをすることなく幾何学模様の刺繍を施します。

刺繍は2通りあります。

 

・ミシーン

撚りのないラフィアの糸で平織の表に出た目を一つずつ拾う単純な技法。

 

・ランバット

ミシーンと同じように一つずつ目を拾うのは同じですが、細かくほぐした糸を通し、それを1,2ミリの長さに切る技法。

 

この切り揃えられた糸が面になりビロード(ベルベット)状になることで「草ビロード」と呼ばれます。

 

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このモコモコした部分です。

 

図柄には女性の人生をあらわす意味(地位や年齢、性格など)がこめられています。

前回紹介したバウレ族の椅子・腰掛やセヌフォ族のスツールなどもそうですが、人の温かみを感じる手仕事のものって素敵ですよね。

必見!バウレ族の椅子やセヌフォスツール、トンガ族の椅子とは。

 

 

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んー、素敵ですねー。

 

 

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1つ目と似てますが、模様がちょっと違いますね。

 

 

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これも似ているようでちょっと違います。なんでしょう、何か人を惹きつけるようなオーラを感じるのは私だけでしょうか。

マティスも惹かれた理由がわかった気がします。(ウソです、すみません)

 

 

 

おわりに

いかがでしたか。

規則性がありながらもおおらかに織られているので、歪んでいたり真っ直ぐになっていないのがいいですよね。癒されます。デジタル化社会になればなるほど、暮らしが豊かになればなるほど、プリミティブなものに注目が集まるのは偶然ではなく必然なんでしょうね。

たまにはデジタルデトックスをして、のんびりと暮らしたいですね。

プリミティブ万歳。

 

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