昔の資料を整理してたら2009年に東京オペラシティアートギャラリーで開催されたヴェルナー・パントン展の時の資料が出てきました。
パントン、カッコよすぎ!ダンディすぎる!
4,5年ぐらい前だったかなと思ったら、だいぶ前だったので驚きました。。
時が経つのは早いですね。。
その間に自分自身で変わったことと言えば、より家具が好きになったってことでしょうか。
相変わらずです。。
Verner Panton(ヴァーナー・パントン)
パントンは1926年にデンマークにて誕生してます。
パントンと言えば、家具好きならほぼ100%知っているんではないでしょうか。
そう、パントンチェアをデザインしたのは彼です。
有名ですよね。
この椅子の誕生の背景にはちょっといざこざがあるんですよね。
ポール・ケアホルムがデザインしたのをパントンが真似したとか。。
この奥に写っているのがポール・ケアホルムがデザインしたものです。(デンマーク工芸博物館にて)
うーん、何とも言えませんね…
最終的にはパントンが先にアメリカのハーマンミラーから商品化し、それを知ったポール・ケアホルムは激怒したとか…
真相やいかに…
ちなみにパントンはルイス・ポールセンのデザインで有名なポール・ヘニングセンの義理の娘さんと1950年に結婚してるんですよね。
しかし!!
翌年にはスピード離婚!!
やるね、パントン。やっぱりあなたは次元が違う。
パントンはポール・ヘニングセンの紹介でフリッツ・ハンセンで1950~52年に勤務していたという実績もあるんですよ。
その当時はというと、あの大巨匠アルネ・ヤコブセンがアントチェアを開発していた時期ということもあり、パントンもそこから多くのことを学んだとか。
フリッツ・ハンセンに勤務していたのは意外ですよね。
ここからはデンマークのトラファルト・トラポルト美術館(Trapholt)にあったパントンのものをいくつか紹介します。
コーンチェア。
ワイヤーコーンチェア。まぁ、可愛らしい。
パントニックチェア。遊び心満載ですね。
バチェラーチェア。現在はデンマークのMONTANA(モンタナ)というところから復刻されており、アクタスで販売されていますね。
VPグローブ(照明)も秀逸ですね。
以前、デンマークの一般家庭でこれが吊るされているのを見たことがあるんですが、暗い中でうーっすらと光る感じがすごく幻想的で好きになりました。
正直、実用性という点では期待はできませんが、雰囲気は抜群です。
パンタワーもありました。(右下の赤いやつ)
これは東京オペラシティの展示会でもあって、実際に座ったりすることができました。
アルネ・ヤコブセンやハンス・J・ウェグナー、ボーエ・モーエンセンらが主流の時代に、若干年代は後とはいえ、斬新で革新的なデザインを多く残したパントンはやはり異彩を放っていますね。
活動の拠点をデンマークからスイスに移したことも大いに影響しているかと思いますが、ヴェルナー・パントンの多才な才能には脱帽です。
デンマークの正統派とは、やや異なりますが、パントンは他にはない魅力がありますよね。個性があって好きだな、パントン。
では、今日はこのあたりで…