ハーマンミラーと言えば、チャールズ・レイ・イームズやジョージ・ネルソンの家具を作っていることで有名ですね。
そのハーマンミラーと石巻工房のつながりとは何だと思いますか?
気になりますね。
本題に入る前にまずは石巻工房についてご紹介します。
石巻工房
2011年、東日本大震災によって被害を受けた宮城県石巻市の商店街で誕生しました。
地元の人たちが自分たちでDIYできる場所があれば復興も早まるのではないかとのことで、首都圏に住む建築家やデザイナーが中心となり、木材や道具などを提供したのが始まりです。
製品の多くは地元の人たちとのワークショップを通して誕生したものも多いのが特徴です。
作られる背景がとても素敵ですよね。
また使用されている木材はレッドシダーが多いですが、その理由も素晴らしいんです。
復興イベントの一環として屋外での上映会を開催することになり、その際に使用するベンチを作ることになりました。
そこで材料の提供を呼びかけたところ、カナダのウエスタンレッドシダー製材協会(WRCLA)がレッドシダーを提供してくれたのがきっかけのようです。
素敵すぎますよね、この話。
こちらがそのベンチです。
レッドシダーはデッキや外壁材としてよく使用されるため、もし屋外用のものを作ったりする機会があれば、カナダ産のレッドシダーを使いたいですね。
みなさんも是非レッドシダーを。
ハーマンミラーとの関係
ハーマンミラーは環境やボランティアへの取り組みに非常に力を入れています。
ハーマンミラー社は、3月11日の東日本大震災以降 ”MAKE A DIFFERENCE” というスローガンのもと、日本国内外で様々な支援活動を行ってきました。ハーマンミラー社は創業以来「デザインとは問題を解決するためにある」という信念 をもち、震災から半年が経過した今、何ができるかを考えた結果、「地域のものづくりのための場」をつくる石巻工房(代表 芦沢啓治、http://ishinomaki-lab.org/) の活動に賛同し、アメリカ、イギリス、オーストラリア、日本からの12名の社員有志によるボランティアチームを結成しました。 ハーマンミラージャパンの代表取締役社長、松崎勉が率いるボランティアチームは、2011年11月13日~27日の2週間、石巻に滞在し、被災復興活動支 援を行います。
復興支援活動は、仮設住宅向けの家具の制作と、カレンダーやポストカードを制作する2つのチームに分かれて行います。
この一環としてできたのが、石巻スツールです。
石巻スツールは、ハーマンミラーが仮設住宅の住民や子どもたちと家具を作るワークショップを行ったときに誕生したスツールなんですね。
ハーマンミラー、やりますねー。
ハーマンミラーのことは知っていてもこのような活動を行っていることはあまり知られていないのではないでしょうか。
もっともっと皆さんに知ってほしいですね。
おわりに
自分がモノを選ぶ判断基準として、大事にしているのが、
モノが誕生するまでのプロセスや背景です。
どのような意図があって誕生し、 どのような思いが詰まっているのか。
そこに自分が共感できるかどうか。
すべての判断基準をそうできれば言いんですけど、まだまだ自分にはできていません。。
理想です、理想。。笑
ただ、そう思うようになってからは、じっくりとモノを見るようになったので、手に入れてからも大事に使うようになりました。
もっともっと精進しないとですね。
石巻工房の商品をいくつか紹介して、今日は終わりにしたいと思います。