Jorgen Kastholm & Preben Fabricius(ヨルゲン・カストホルム&プレバン・ファブリシャス)について。
Preben Fabricius & Jorgen Kastholm (プレバン・ファブリシャス&ヨルゲン・カストホルム)
彼らがデザインした家具は、ステンレスやレザーを使用したものがほとんどです。
特に有名なのはこちらの椅子。
現在もWalter Knoll(ウォルター・ノル)から販売されており、あの「プラダを着た悪魔」でメリル・ストリープがオフィスで使用していました。
テレビや映画を見ていてもつい家具や照明ばかりに目がいって、困っています。笑
この椅子はパッと見で只者ではないとわかりますよね。
アームの形状やスッと伸びた背もたれのラインが美しく、ハイバックだけでなくローバックタイプもあります。
個人的にはハイバックの方が好きかな。
他にも多くの作品を残してますが、このあたりも好きです。
スタイリッシュですね。
彼らはケアホルム同様、ステンレスにレザーの組み合わせが多いんですが、何故か冷たさがないんですよね。むしろどこか温かみを感じるような。。
あとは、圧倒的な存在感が彼らの作品の特徴ではないでしょうか。凛とした佇まいは何とも言えません。
美しいプロポーション。ライン自体は細く、すごく繊細なんですが、オーラが凄いです。
よく、ケアホルムのPK11と比較されますが、どちらも素晴らしいので、甲乙つけがたいです。
今はWalter Knollから出ていたり、Lange Productionからも出てます。
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ちなみにWalter Knoll(ウォルター・ノル) は1865年にWilhelm Knoll(ウィルヘルム・ノル)によってドイツで設立されており、創業者の息子Walter Knollが会社を継ぎ、1925年に現在の社名になってます。
Knollという言葉にあれっと思ったあなたは、勘が鋭い。
アメリカの Knoll は Walter Knoll(ワルター・ノル) の息子・Hans Knoll (ハンス・ノル)がアメリカに渡り1938年に設立したんですよ。
BAUHAUS(バウハウス)がナチスにより閉鎖に追い込まれたのが、1933年ですのでその数年後ですね。バウハウスの設立は1919年。約100年前にバウハウスが存在したとか信じられませんよね。
数年前にバウハウスに行った時のものです。ベタなショットです。
実はこの右端に写っている白い建物に泊まりました。昔は学生寮だったみたいですね。
バウハウスに行く方必見。どうせ行くならぜひ泊まりましょう!
→Bauhaus(バウハウス)に泊まるには。行き方・宿泊・予約方法など。
今回はドイツに行った時の話です。2011年頃の話なのでだいぶ前の話ですが...ドイツと言えば、目的はただ1つ。サッカーでもなく、ビールでもなく、ソーセージでもなく、そう、Bauhaus(バウハウス)です。しかも、今回[…]
この影の感じが気に入ってます。自己満足です。
さすが、ミース。カッコいい!!
ちなみにバウハウスで教鞭をとっていた、ミース・ファン・デル・ローエやワルター・グロピウス、ヨゼフ・アルバース、モホリ・ナギらもアメリカに渡って活躍します。
まさかWalter Knoll(ワルター・ノル) の息子がHans Knoll (ハンス・ノル)で、そのHans Knoll (ハンス・ノル)がKnollを設立していたなんて、たまらなく面白いですよね。
ほんと繋がりますよね、家具ってこういうところを知れば知るほど面白くなるんですよ。
だから家具はやめられない。
ほんと中毒ですよ。
まだまだあります、
ファブリシャスとカストホルムの作品はBO-EXでも製造・販売されていたんですが、元々はBOVIRKE(ボヴィルケ)の輸出部門として1951年に誕生しているようです。
BOVIRKE(ボヴィルケ)と言えば、フィンユールの家具を製造していたところでも有名ですよね。
Ivan Schlechterとも版権がなんちゃらとありますので、詳しく知りたい方は下記よりどうぞ。そして、私に教えてください。
最後にもう1つ。
ヨルゲン・カストホルムの息子Thomas Bo Kastholm(トーマス・ボー・カストホルム)はカールハンセンからデイベッドを発表してます。
相変わらず脱線が多いですが、悪しからず。それが他にはないうちの魅力です。
それでは今日はこのあたりで。